「ポンコツおやじの闘病記」Chapter4.(最終章)

その10. 鴨川ライフ6日目「断食生活」通算8日目。
一昨日その9.でCTや血液検査の結果が良好で「シャワー」や「水」がOKになり
退院の日も近いかなと「ヌカ喜び」をしたのも束の間
昨日になり「血液から細菌が見つかったので「抗菌薬」投与を1週間延長します、
退院はその結果次第という事で。」
10本しか無い指で数えたら来月2日以降となり、やっぱり個室にしておいて良かったと
思うと同時に15,000円×15日=ワオ!?(値上がってるバリにも充分行ける)
それ+治療費=(なぁにぃ〜!!やっちまったなあ!!〜)状態。クールポコどこ行った!?
体の心配より金を心配する有様・・・。
落ち込んでいても仕方ないので、気分転換に院内のサロンでサッパリする事に

ア〜そうだったそうだった、そんな事はどうでも良くて「真相」でした。
メールやラインで「結末が楽しみです」とか「悶々とはしてませんワクワクしてます」
等など頂き。アッ!今も「メリークリスマス、女医さんと乾杯でも!結末もったいぶってんじゃねえよ」とのラインが
全く人の病気を何だと思ってるんだ。って「おメエがやってんだろう」と総ツッコミの嵐。
本当の事を言うと、退院の目処も立たないうちに告白する気持ちになれなくて・・・
何だかんだ言っても私も生身の人間なので
メンタルが崩壊しない様に、まずは自分が明るく楽しく前向きにとこんなカタチに。
一番の理由は留守を守ってくれている「妻」に負担がかからない様にかな(高感度UP間違い無し)

この先には「グロい」画像が登場しますので、苦手な方は心して・・・。

 

 

 

その11. 時を戻そう、19日(月)の「かかりつけ医」での胃カメラのクダリから

ナナナなんと正体は14日(水)に食べた寄せ鍋の「鯛の骨」が食道下部(胃の入口手前)で
まるで進入禁止の標識みたいに刺さっていた。詰まっていたのは「血管」ではなく「骨」
(Chapter1.の「寄せ鍋」のイメージ写真に伏線が張られていました
気付いた方は、相当の推理小説マニア。)
先生「こんなの医者人生で初めて見たよ」「良く平気だったねぇ〜」
患者「平気じゃねえし、だから痛え痛えってまたここに来たんじゃないすか」

 

その12. この状態ですでに6日が経過しているけど、亀田病院に向かいながら
「抜けたら帰りに何喰うかな、ビールも飲んじゃおっかな・・・」等と浮かれている私に
「おめえはホントに人騒がせな大馬鹿野郎だな」と、運転中の妻の冷たい視線を浴びながら
救急外来へ到着、待つ事小一時間。
診察室へ通され、キーボードをカチャカチャやりながら「魚の骨が食道にねえ・・・」
先生「ここへ来る前に内視鏡で確認してるのだったら
造影剤を入れたCT検査からやりましょう」
患者「先生、それ前入院してた病院で撮りました」
先生「エッ撮ったの、まあ心臓医なので見逃すという事も無くは無いが」と
言いながらなにやらコンピューターを操作して、
先生「ああこれだこれだ」と日付をクリック(アソコは亀田グループなのでアクセス出来るのか)
先生「ん〜写ってるなあ、しかも食道を突き破ってる」「これは単純に魚の骨を抜くレベルでは無いので、体制を整えてからお呼びしますのでお待ち下さい」
なんだ見逃しかよ、そう言えば「夕飯は何食べましたか?」なんて、一度も聞かれて無いし。
まあ雑炊と一緒に飲み込んだ私が一番悪いのですが・・・。

 

そうこうするうちにまた診察室へ呼ばれ、今後の「食道異物除去」についての説明が
①一番理想な展開は内視鏡で除去。
②それに伴い出血。
③①が難しい場合は外科手術で食道を開いて除去。この場合近くの動脈を傷つけたりして
大量出血のリスクが有る。輸血の承諾。
いずれにしても6日も経過していて、膿が目視出来るほどで空気も漏れている。
今後感染症を発症した場合は、合併症などの難解な専門用語が次々と・・・
途中からほとんど頷くだけで、正直良く覚えていません。
ただ脳裏をよぎったのは「あんだクニオはよ〜魚の骨がつっけえて死んだらしいど〜」と
房州弁をうんならかして、苦笑する近所の方々の顔が浮かび我に帰る。
感染症の先生曰く「6日も経過していたら感染症になっていてもおかしくなく
年齢の割には免疫力が高いのですねえ、口の中を見せて下さい。」
「なる程歯もちゃんとあるし、タバコも吸わないのも良かったですね」と
お褒めの言葉を頂き、いつもバランスの取れた食事を作ってくれている妻に感謝感謝。
結果、内視鏡の名医の手により①でコンプリート。
心配されていた穴も、小さめだったそうです。

翌日20日(火)に例の女医さん(外科医)に、どうやって出血もせずに取ったか聞いたら
「まず半分に切って片方ずつ抜いたのよ、あの先生部長で腕が良いからお願いしたの」
それはどうも有難うございました・・・。
骨の長さは3cm位で画像左から右にかけて、斜めに突き刺さっていたとの事。
喉や口の中だと違和感が有り気付くけど、真っ直ぐにストーンと落ちて
アソコで引っかかったのでしょう。もっと奥だったらと思うと恐ろしや恐ろしや・・・。

時は今。

退院が年越しになり、残念ながら年末のご挨拶をする事が出来ませんので
この場を借りて(!?)
今年も一年、公私ともに大変お世話になりました。
また今回の件では、ご心配をおかけして申し訳御座いませんでした。
また、来年もよろしくお願い致します。

尚、年末は休まず31日迄、年始は2日からの営業となります。
妻が切り盛りしてますので、どうぞお立ち寄り下さい!

ちとまだ早いか、もう一回位登場するかも・・・。

私の「三種の神器」テレビにPCに本が有れば、あと10日位ナンクルナイサ〜。

 

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